これまでのEAはナンピンの利確ポイントまで達しないと決済されませんでした。
その為、あと少しで利確という所で反転してしまい、利確されなかった経験があると思います。

破綻する原因はナンピンをたくさん積んで、含み損が雪だるま式に増えてしまう事にあります。
今までのナンピンEAとは違い、聖杯ロジックEAではまずポジションを少なくすることを優先し、一番新しいポジションと古いポジションを相殺します。
ただし、すぐには決済せず、利益方向に進めばトレーリング機能でポジション全部をまとめて決済する事も可能となります。リスクを減らしながら利益も伸ばしていきます。

相殺決済でポジションが残った後に逆行してしまってもポジションは軽くなっており、足を引っ張っていた古いポジションが無くなった事により、再びナンピンを積んだ場合に先程よりも少ない戻しで決済されます。

バックテストしていても設定をたった一つ変えるだけで同じ条件でも爆益になったり破綻したりする事があります。
例えばナンピン倍率を1.4倍から1.5倍に変更したとします。
一見リスクがあがったように思えますが、利確が早まる事で1.4倍では利確できなかったポイントで決済される事になります。
利確を逃した1.4倍の設定ではそのままナンピンし続け、含み損に耐えられずに破綻してしまったかもしれません。
かと言って、ナンピン回数が増えれば1.5倍の方がロットの増え方が大きくなるので、1.4倍の設定では耐えられた相場でも1.5倍では破綻してしまう事もあります。
稼働時間を10分ずらしたり、ナンピン幅をたった1Pips変えただけでも結果は変わります。
このように、ちょっと設定を変更しただけで全く異なる成績になるわけです。
どの設定が正解かは結果が出てからでないと誰にも分かりません。

つまり、ガラクタのようなEAになるか一度も破綻しない聖杯EAになるかは設定次第なのです。

このEAには、ポジション相殺やナンピン見送り、微益撤退モードなど豊富な機能に加え、個別ポジションの損切りや週末/週明けエントリー制限など、リスクを抑える機能も搭載されています。
これだけの設定をして破綻する事の方が逆に難しいくらいです。

しかし、絶対破綻しないEAは存在しません。
この「聖杯ロジック搭載EA」であっても例外ではありません。
ただ、間違いなく優れたEAなので、破綻したとしても中長期的に運用すれば資産は増えていくものだと確信しています。

もちろん設定次第で破綻しない聖杯EAとして運用は可能です。

それにはやはり、完全放置せず指標時前には稼働を停止したり、設定を相場に合わせて変えたり、場合によっては損切りも必要になると思います。
利益が出てもロットを上げずに、まずは元本回収を目標として下さい。